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講師コラム「エネルギーの明日」

エネルギー・環境問題の専門家に、毎回、様々な角度からエネルギーの視野を広げるお話を伺います。

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Vol.10 放射性廃棄物の処分方法について考える

九州大学大学院 工学研究院 エネルギー量子工学部門 教授
出光 一哉 氏

原子力発電にまつわる問題として、放射性廃棄物をどう処分するかという課題があります。放射性廃棄物は、エネルギーの恩恵を受けている私たちが出しているゴミのようなもの。先送りにせず、自分たちで対処することが重要です。原子燃料の再処理や放射性廃棄物について詳しい九州大学教授の出光一哉氏に、高レベル放射性廃棄物の処分方法を中心にお話を伺いました。

出光一哉氏

資源のない日本でエネルギーの利用を考える

イラスト

私は大学院卒業後に研究開発機関へ就職したときから、原子力発電の再処理や廃棄物に関する仕事をしてきました。大学へ転出してからも原子燃料について長年研究しています。原子燃料の再処理や放射性廃棄物について研究しているのは、無駄なものを減らしたいという気持ちがあるからです。日本は資源に乏しい国です。もったいない精神で、使えるものはとことん利用するのがいいと考えています。

難しい分野を研究しているように思われますが、研究室では合宿に行くなど、息抜きもしています。個人的には料理や革細工作りなど、いろいろな趣味を持っています。とりわけ映画は大好きで、洋画・邦画・アニメなど、話題作を中心に、空き時間を見つけて良く観に行きます。2016年に公開された映画「シンゴジラ」はIMAXや4DXなどをあわせて3回観ました。とても面白かったですね。

「シンゴジラ」はかなりリアルに現状が描かれている映画だと思いました。映画ですから誇張されている部分もありますが、社会が抱えている問題の根幹は同じだと感じます。そもそもゴジラが誕生するきっかけとなった放射性物質の海洋投棄ですが、これは、その昔、高レベル放射性廃棄物の最終処分方法の一つとして国際機関等が実際に検討(※)したことがある処分方法なのです。

※Objectives, Concepts and Strategies for the Management of Radioactive Waste Arising from Nuclear Power Programmes, Report by an NEA Group of Experts, OECD/NEA, Paris, 1977. 他

 
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